
ハナ・ロングミュアー Hannah Longmuir(アーティスト)
美しいカントリーサイドの風景が残るスコットランドのボーダー地方で生まれ育ち、ここで活動しています。
”インタビュー”
○自己紹介
エディンバラ大学の神学部を卒業、鉛筆画は独学で習得しました。
2011年、図書館秘書の仕事を辞め、鉛筆画アーティストとしてスタートしました。
しかし、何をどうしてよいか計画もないままであったため、故郷のボーダー地方に戻り、クラフト・フェアや展示会などへ出かけていき、自分の方向性を探すことから始めました。
そして、私の愛する3つ、鉛筆画、カントリーサイド、そしてビューティフル・ペーパー・グッズを組み合わせた仕事にしようと決めたのです。

○作品への思い
私はカントリーサイドからインスピレーションを得てイラストを描いています。
私は子供のころ、カントリーサイドに延びる生け垣、野原、林、川へ出かけ、鳥や虫などの身近な生き物に興味を持ち、それを家に持ち帰り描いて遊んでいました。
私は、生き物たちを注意深く観察することで、その愛くるしい表情をとらえ、繊細でおだやかな絵を描くように心がけています。

○尊敬する人はいますか
私が好きなアーティストはサンドラ・ディックマンです。彼女の作品は、情熱的で印象深く、質の高いものが多い。
○作品にどのようにアプローチしていますか
できる限りシンプルにするようにしています。質の良い紙、繊細なイラストが好きです。
印刷に関しても地元のものを使うようにしています。家の裏庭の工房で印刷しています。
○ハナさんからみてEメールなどの影響はどうですか
ソーシャル・メディアやオンラインによるコミュニケーションの流れは今後も続いていくでしょう。
その中で、私は手紙を送ることは、友情を深め、お互いにとって大切な宝物になるだろうと思います。

“日本のみなさんへメッセージ”
私はガーデンの小さな木陰で絵を描いています。
ここからは、チュビオット(英国製羊毛織物)のような小麦畑が見え、座っているそばでは小さな虫や鳥たちがにぎわっています。
空を舞うツバメを見上げていると、顔にてんとう虫が飛びついてきました。
休みの日は、家の近くのフットパスを愛犬のBuddyと一緒に散歩したり、手紙を書いたりしています。ときどき日帰り旅行に出かけることも。
私にとって幸せな時間は、好きなポストカードを集めたり、水辺のサギを眺めたりしているときです。

わたしの工房(BIRD HOUSE)の様子を少し写真で紹介します。
工房は、とても温かな、静かな、ハッピーな場所です。
来客用のベッドルームにもなりますが、ここにいるとどこか他の場所にいるような気になります。
(実際には、家の中でも別の場所で描くことが多いですが。注文の品々が目に入らないところで!)
いつか工房と一緒になったお店を持ちたいと思っていますが、息子が小さいうちは家で仕事をするのが一番ですね。



