チェリス・ハリソン Cherith Harrison
スコットランドのエディンバラで活躍するデザイナー
ボーダー地方のピーブルズ(Peebles)生まれ。エディンバラ芸術大学卒業。
“楽しく特色のあるデザイン”をコンセプトに動物のイラストや色彩、スコットランドらしさを描いています。
高校生まで過ごしたボーダー地方の美しいカントリーサイドの自然や魅力的な動物たちとの多くの貴重な時間が作品つくりの原点となっています。
「大学からエディンバラへ移ったが、あのころ受けた感情はゆらぐことなく高まっている」、というチェリス。
親しみやすい普段使いのアイテムが、明るく楽しい気持ちにしてくれるでしょう。
”インタビュー”
〇作品への思い
私は、いろいろなものを描いてきましたが、動物たちを描くことが一番楽しく、好きなのだと気づきました。
子供のころを思い返してみると、うさぎやハムスターを飼っていたこともあり、動物を身近に感じていたからかもしれません。
長い時間、動物たちを観察して、独特の仕草やくせを見つけることが好きでした。
特に、人間に似たような仕草を見つけたときは、こども心に驚き、うれしかったことをよく覚えています。
今でもたまに思い出し、私の原点ともなっているものは、おじいさんとブルドッグです。
どんな時でも堂々とし、何をするにも無欲で取り組む、やんちゃな4人の孫たちがまわりで騒いでいても静かに、やさしく接してくれました。
いつもニコニコして、嫌な顔をするところを見たことがありません。
とってもいい人(犬)sweet natured pooch!
私は、作品を作るとき、動物たちそれぞれの個性が引き立つように努めています。
イギリスのワイルドライフ、動物たちに見られる穏やかさや平静さを大切に、表現したいと思っています。
そして、私の作品からカントリーサイドの小さな幸せを届けることができればと願っています。
“メッセージ” チェリスさんより
私は、“楽しく特色のあるデザイン”をコンセプトにしています。
デザインするとき、動物たちが持っている特有のパターンを見つけることから始めます。
そして、その美しさや愛くるしい個性が引き立つような大きさや色彩を求めて試行錯誤を繰り返します。
デザインする楽しみは、動物たちのユニークな特長をうまくとらえることです。
私のデザインのアイデアは、これを描こうと初めから決めているのではなく、外でウォーキングしているときなどに“フッと”思い浮かんでくることがほとんどです。
いろいろ想像することも好きですし、それはデザイナーにとってアドバンテージになると思っています。
あふれるようにアイデアが出てくることは嬉しいことだけど、ときどき整理できないことも。だけど工房で作業しているときが一番アイデアが出るときかも。
私は愛するカントリーサイドの自然や動物たち、そして、スコットランドの伝統的なものを作品づくりに取り入れ、楽しく元気になるようなものを作りたいと思っています。
ホリルード公園内のアーサーズ・シートから見たチェリスさんの工房とエディンバラ城