英国のカントリーサイドめぐり

イギリス最南端 ランズ・エンド、リザード・ポイント

リザードポイント

イギリス南西部のコーンウォールに行った。

行く前、イギリスの地図を見て左端に突き出ている岬が気になった。ランズ・エンドという名前にも興味を引かれた。

「地の果て」と名付けられた岬は、旅人の心を捉えるために付けられたのかどうかは知らないが、この名前を見て行ってみたいと思った。

岬の先は海であると分かっていても行きたい衝動に駆られた。 コーンウォールに行くのは、今回で2回目だった。

初めて行ったときは、前日に友人宅に泊まり、行き先までの道順の確認やお勧めの場所などを教えてもらっていた。

ケンブリッジに住む友人にとってもコーンウォールは特別好きな地方らしく、お勧めの場所はいくつもあった。3日間の滞在ですべてを見て回わることはできないので厳選することにした。

私がガイドブックで行きたいと思った場所と友人が勧めてくれた場所を照らし合わせた。

私の方にはランズ・エンドが入っていたが、友人のリストには入っていなかった。いくつか候補地を決めていく中で私は、ランズ・エンドについて聞いてみた。

友人は、岬に行くのであれば、リザード・ポイントが良いと言った。ランズ・エンドは観光地になっているとだけ言い、リザード・ポイントの美しさについて語ってくれた。

名前とイメージだけで判断していた私は、友人の熱心な話しを聞き、ランズ・エンドは次の機会にするとし、リザード・ポイントに行くことにした。

リザード・ポイントは、イギリスの最南端にある岬である。「トカゲのしっぽ」という意味の名のとおり地図で見るとトカゲのクルッと巻いたしっぽの先のように見えなくもない。

ナショナル・トラストに管理されていて、岬の自然をそのままの姿で見ることができる場所だ。

ドラマティックな海岸の絶壁にはたくさんの野花が咲き、海鳥たちが強い海風に舞っている。絶壁沿いを散策することもできるので、スリリングなウォーキングを楽しめる。

リザード・ポイントの入り口付近で車を止め、近くにあったコーニッシュ・クリームのアイスクリームを食べてから岬に向かった。

空はカラッと晴れているが、風が強く、体を斜めに傾けながら歩いた。岬にはナショナル・トラストの小さな小屋があり、何人かその周りにいた。広大な海を見ると嬉しくなり気持ちが高ぶるのはいつものことであるが、やはり、丸く広がる水平線には感動した。

岬から横に続いている小高い丘に見える生き生きと茂る草花の新緑色が海と空の青の間でくっきりと写り、鮮やかだった。真っ青な海と絶壁にしがみつくように咲いている野花のピンク色のコントラストは、初めて見る自然美でありその美しさに感激のあまり涙を流しそうになるほどだった。

しばらく岬の周りにいた後、絶壁を散策するため3キロメートルほどのコースを歩いた。

リザード・ポイントに行ってから3年後に再びコーンウォールに行く機会があった。少し心残りもあったのだろう、ランズ・エンドに行った。

ランズ・エンドに近づくにつれ背の高い木々や建物はなくなり見通しが良くなっていった。膝ほどの背丈の草がびっしりと生える小高い丘が緩やかな起伏を成しており、それを幾度となく越えて行った。

周りに草以外に全く何もなく、平坦な場所に来ると砂漠の中を延々と続く1本道を走っているような感じさえした。この景色が続き、突然目の前に海が現れるかと期待した。

まるで草原と海がつながっているような景色が広がっているのではと想像し、もし、そうだとすれば「地の果て」にふさわしい景色ではないかと思い、とてもワクワクしていた。

しかし、見えてきたのは草原の中にはあまりにも不釣合いな白い大きな建物が、ぽつんと一つ。 友人が、観光地になっているとしか言わなかったのを思い出した。そして、この人工物が好きな人はほとんどいないだろうと思い、納得した。

ランズエンド

ランズエンド

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